今年は1月に続き、都内にも雪の危機が再び訪れていますね。きのみです。
前回、都内に積雪があった1月6日は予想以上の降雪となり、さまざまな交通に影響が出ました。実際、我が家は1月6日に新千歳→羽田のフライトを予定していましたが、羽田の雪が影響しフライトが1時間以上遅れました(…帰宅は3時間以上遅れました)。
しかし「大変だったのは翌日1月7日!」という方も多いのではないでしょうか。わたしもそうでした。。雪が積もって、一夜明け、現れた路面凍結。。歩くのも一苦労でした。
今回は、都内などの都市部で積雪を伴う降雪があった際、先々の安全ために「やっておきたいこと」と、途方に暮れても「やってはいけないこと」をご紹介していきます。
路面凍結の仕組みと影響
踏み固められた雪や溶けた水が、夜の間に凍ってできあがる
積雪があった後に気温が上がり、雪が溶け、夜になって気温がマイナスに下がると、路面が凍結します。雪が降り続いていれば表面は「氷」ではなく「雪」なので、アイススケートのようにツルツルと滑ことはありません。しかし、前回の大雪のように「降雪は1日だけ」という場合、残った雪は少し溶け、表面の水が凍ってしまうのです。つまり、雪があまり降らない地域こそ、路面凍結の危険が高まるとも言えます。
普段雪が降らない地域(たとえば中野区などは、1月6日の雪の日以来、雨は1日だけで、ずーーっと晴天が続いてます)だからこそ、レアな路面凍結の対処法を知るべきです。
都心部で凍りやすい場所は、歩道!
特に日陰の歩道です(個人的には、青梅街道の南側の歩道がカッチカチで大変でした)。都心部では高い建物が非常に多く、一日を通して太陽が当たらない場所も珍しくありません。年初の積雪の翌日、そんな歩道はアイスバーンに覆われていました。
一方車道は、大きな道路ほど除雪が進み、行政の対応もスピーディーでした。降雪の翌朝はすっかり雪の面影はなく、前述の青梅街道などは立ち往生する感じでもなく車はスムーズに走行していた印象です。道路脇は除雪した雪で自転車などは通れませんでしたが←
歩道の凍結による転倒が増える
2022年1月6日の降雪の影響から起きた路面凍結による転倒などの救急搬送は、東京消防庁管内だけでも1376人。ですが、感染状況の拡大で救急搬送の難易度は格段に上がっています。救急車に乗れても、受入病院があるとは限りません。なるべく転びたくないですよね。
そこで、転倒しないためにできることを調べてみました。
転倒しないためにできること
- 滑りにくい靴を履く。スノーブーツがあれば最善ですが、ない場合はなるべく靴裏に深い溝があるものを選んで履きましょう
- 歩き方は、靴全体を地面につけて歩く「ペンギン歩き」。重心は前におくと◎
- 手荷物はリュックサックや斜めがけバッグにして、なるべく両手を空けておく
- 時間に余裕を持って外出する。急いではいけません
自宅や店舗の前を凍結させないためにできること
1月の降雪翌日は、都内のカッチカチに凍った歩道をなんとかしようと奮闘する方の姿をたくさんみました。いち歩行者としては頭が下がる思いですm(__)mありがとうございます。
人通りの多い歩道ほど、踏み固められ溶けにくくなり凍結するものです。
早めに雪かきする
路面凍結させない基本は、道路を乾燥させること。雪が残れば残るほど、路面凍結のリスクは高くなります。特に都心部など雪が残った部分が翌日凍ります。逆に、雪が多く降る地方の場合は数センチの降雪であれば雪かきせず、雪を残した方が滑らない場合もあるようです。
つまり道路の雪を薄くして早く溶かし、少しでも早く乾燥させるのが最善策。凍結を避けるためには、一軒家や路面店の場合2〜3時間に一度などこまめな雪かきをしておくのがよさそうですね。
融雪剤を撒く
冬場の高速道路など、路面凍結を防止するために撒かれている白い粒。それが、融雪剤です。
成分は、主に塩化カルシウムや塩化ナトリウム。雪や氷の上に撒き、水が氷になる温度を下げます。家にある塩も成分としては同じですが、融雪剤として売られているものの方が効果が高いです。
撒く際の注意としては、花壇や畑などを避けて撒くこと。「塩害」で、その後の植物の育成に悪い影響を与えることがあります。
凍結してしまったら
シャベルやスコップなどで、氷を割って除去する
青梅街道の例を何度も出して恐縮ですが、、
2022年1月7日のお昼頃、青梅街道沿いに店舗やオフィスを構えている(と思われる)方々が、シャベルやスコップを手に、凍結した歩道の氷を叩いている光景がありました。中にはアイスピックで作業されている方も(本当にありがとうございます)。
少しでも硬いもの、できれば大きめのシャベルなどがあると作業しやすいように思います。
お湯をかける方法は、絶対にだめ
目の前に凍っている道路を見ると、ついお湯をかけて氷を溶かしてしまいたくなりますよね。でもこれはNG。大変なことになるので、絶対にやってはいけません。
お湯はすぐに水となり、乾かない場合それはまた氷になります。朝にはカッチカチです。夜までに乾く見込みがない場所には使わないようにしましょう。
路面凍結して困っているということは、きっと日陰で太陽の光が当たらない歩道などではないでしょうか。その道は、乾くのに時間がかかる場所なので、水分を増やさないでおきましょう。
※ちなみに、凍った車のフロントガラスなどにお湯をかける人がいますが、それも避けましょう。温度差でガラスが割れてしまう可能性があります。
まとめ
雪がはらはらと降る風景は素敵ですが、積もった翌日も気温が低いと困り物ですね。
天気予報も雪の予報は難しく、気温が少しでも上がると雨になるそうです。
気温が少しでも高ければ路面も凍結しませんし、その方向で今夜を迎えたいと切に願っています。
みなさまどうぞ温かくして、お足元にお気をつけくださいね!
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